【note連載】水が好き、ということで生きていきたい。

note連載

幼い頃から水が流れているところを見るのが好きだった。

おぼえているのは近所の商店街。道沿いに流れている小さい水路の深いところに、3匹のちいさい赤い魚が泳いでいた。母が引っ張ってもずーっとそれを見ていたらしい。そんな幼少期のエピソードがある。

大人となった今でも水が流れているところを見るのが好きで、湧き水や噴水なんかがとても好きだ。透明感の高い水が流れているところはずっと見ていられて、時間が溶けていくようだった。この「水が好き」というのはいま、アクアリウムや釣り好きにも繋がっている。

釣りやアクアリウムは本質的には好きではなくて、本質的には水を飼っているし、水を見に釣りにいっている、という感覚だ。

家の水槽の中で自然を切り取ったように出来るアクアリウムが好きだし、自然の一部になれる・自然をより知れる釣りが好きだ。


しかし、最近は、こんなに好きなら水が好き、っていうので生きていきたい!と思うようになってきた


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海中が生きる場所かも。

テレビでアナウンサーが水のきれいな渓谷沿いで登山をしていた。そのアナウンサーは「水が好き」と言っていて、学生時代は海上スキーをしていたらしい。登山で渓谷に入れるところに差し掛かると、アナウンサーは水を得た魚のようにきれいな川の中に飛び込み、気持ちよさそうに泳いでいた。人生で自分以外で初めての「水が好き」という人との出会いだ。

水が好き、という方向性の中でも、アクアのアクティビティで解消するという方法は想像したことがなかった。私が想像していた「水が好き」を活かす方向は、水族館・魚の養殖・アクアリウムショップぐらいのもので、好きだった魚についてのものが多い。「水が好き」という感情は、水に常に触れることで解決することも出来るのだなぁ、と感心してしまった。

書いていて、大学時代にダイビングをしたとき、ものすごく生きている心地がしたことを思い出した。
10mくらいの海中で、頭上にはイカの群体がふわふわと泳いでいたり真鯛の子供やスズメダイなんかが泳いでいた。海の底で休憩しながら海面を見上げたとき、柔らかい太陽の光がさんさんとゆれていて海底まで届く。波の揺れはあったが、そのゆらゆらもゆりかごのように感じた。自分の呼吸のゴボゴボという音だけが聞こえるくらいで、海自体はほとんど音がしない。静かでゆっくりとした柔らかい世界だったのを覚えている。

今思い出して書いていると、海の中とか水の中が居るべき場所で、前世は魚なのかもしれない。
マリンアクティビティで生きていこうかな。


湧水探訪がライフワーク

少し前まで、湧水探訪をライフワークとしていた。山梨に住んでいたので近場で巡ることができた。八ヶ岳周辺の湧水群や富士山周辺の湧き水はほとんど巡った。特に忍野八海と三島の柿田川湧水群は圧巻だった。生活の中に湧き水からできた川がしっかり入り込んでいて、カフェなんかも川を眺めるつくりになっていた。

忍野八海もそれは圧巻。なのだけれど、どちらかというと、釣りのフィールドとしての忍野が好きだ。フライフィッシングの聖地とよばれる場所でもあるので、足繁く通っていた。綺麗な川で釣りができる、最高のところだった。

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忍野八海
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柿田川/三島市

(※ピンタレストで持ってきたら彩度めちゃ高ガビガビの画像しかなかった。つらいね。)

湧き水をみるたびに、やっぱりこういうところの近くに居たいなあと思うのであった。ダイビングをしていた時の海底と同じことを、湧き水を見ている時は感じる。

関西に帰ってきてからはあまり湧き水に行けていない(湧き水が都市部は少ない)ので、やきもきした日々を過ごしている。原付が来たらめっちゃ巡ってやるのに。


水が好き、では仕事がない

13歳のハローワークで自然・水が好きというので調べてみたことがあった。環境調査員や気象に関する仕事・水道局職員・飲料メーカー…などが出てきた。そういうことじゃないんだよなあ、と思いながら本を閉じたことを覚えている。水に関われればいいわけじゃないのよ。と思ったのだった。

ただ水があればいいわけではなく、清い水があったほうが嬉しい。そのせせらぎが守られていたらより嬉しい。「生き物が水の中で生きていたり、地域の人の生活が水でできていると嬉しい」という気持ち。清い水を見守る人生でありたいのだ。
当然、世界にはそんな仕事はない。強いて言うなら水源林を守るような環境保護のような仕事が適しているのだろうか。気象のことを勉強していたのも、水に関わるようなことの役に立つかもしれない、という視点からだった。少し調べてみると、気象関連の仕事はフィールドワーク以外は都会でPCを使った仕事が多そうなので、違うような気もしている。勉強は面白いから続けているけども。


このように独特の感性をもっているので、本心からしたい仕事が見つからない、ということになり現状につながるわけです。山梨県在住時代、湧き水のある街に住めたのはとても良かったが、うつ病になったので仕事の内容も重要らしい。

したい仕事をひとことで表すなら、
全国の名水を守る仕事がしたい!となりそう。

となるとむずいな。

私の産まれてからの欲求である「水が好き」「水を見ていたい・触れていたい」という欲を満たすことが出来るのは、きれいな水のそばに居て、水に触れる仕事をする、ということになる。

今考えているのは、名水100選を巡るYouTuber。本当にそれくらいしか思いつかない。仕事にするのは諦めて、アクアアクティビティをやり続ける人になるか。

とりあえず名水巡りは続けてみるし、久々にダイビングも行ってみよう。何か見つかるかもしれないし。

水が好きで関わる仕事をされている方、いたらコメントください。(切実)

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