反抗期が社会に出るプロセスとして重要なのだろうな。と最近思っている。
家族からの自立、社会の中での居場所づくり。
「自分一人でやっていく」ために、家族にムカつき、「もうめんどい!自己責任で好きなようにやらせてもらうわ!」と思うようになるのが、自立のために重要なのだろう。
思えば、反抗期が全然なかった。それはもう。
少しはあったけども、さざ波のように穏やかな反抗期だった。
学校の先生にはムカついていたが、反抗するほどのドーパミン?若さ?がなかった。親にもムカついていたが、反抗するほどではなかった。
大声を上げて反抗するのがコスパが悪く、なんかアツすぎるので、しずか〜にNo!というような反抗期だった。今で言う静かな退職みたいな。
「あ、そうなんですね〜。そしたら結構です〜。」といった具合に、諦めることも多い反抗期だった。
あとは、あんまり家族が嫌いではなかった。片親で頑張っていた母も、それを支える姉も。そんな状況で反抗するなんて、なんて贅沢!と思っていた。贅沢品は我慢していた。
あとは、普通に家族が優しかった。優しすぎたくらい。玉のように大切に育てられたと、自分でも思う。したいことはさせてくれたし、欲しいものも大変ながらも手に入れてくれた。
だから、本当に家のことに不満がなかった。
反抗期が10年遅れてきた
しっかりと反抗期を円満に終えられなかった私、今になって反抗期到来。普通の人は、これを学生の頃にやっていたんだなあと思う。
・やりたいことに対して親にグチグチ言われて、諦める
・家にいると手伝いをさせられたりして大変
・勉強しろ!と言われて、正しい人間になれ!と強いられる
こんなことが、29歳になってはじめてやってきて、反抗期のように、「ムカつく!!もう家出たい!!」という感情が今になってようやく来た。うつ病で働けなくなり、実家に帰ったらこう。家族にも多少の焦りがあるのだろう。
学生の頃の若きリビドー?みたいなものがあれば、なにくそ!となるのだが、今のうつ病になったわたしは、その勢いも失っている。病気のひどいときは、甘えて生きていくしかなかったし、いまも自立はできていない。
自立への原動力として、活かさない手はないよねえ。
みんな、家族のことをうっすら嫌いになってから自立していくんだろう。それが大人。なのか?
思春期が終わりましたね。
オードリーの若林さんが、そんなことを言われたらしい。
結婚したいほど素敵な女性に出会い、なんで結婚まで思えたか。
「自分のことを分かってほしいと思わないでいられる。相手のことを知りたい、と初めて女性におもった」と言ったら、知り合いに「思春期が終わりましたね」と言われたそう。
若林さんは「おれ今41だぜ!?」と思いながらも腑に落ちたそう。
そんなことを思い出していた。私もオードリーの二人とよく自分を重ねて考える。自分の我が強くなってしまうところ、若林さんの拗らせているところ、社会とうまくいかなかったところ、春日さんのケチな思考…。人間臭くて大好きだ。
私自身も拗らせている。人生、あまりうまく行っていない。社会との関わりも難しい。
遅れてきた反抗期、これを力にして自立をしたころ、反抗期が終わりましたね、と言ってくれるだろうか。
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