雪に対するぼんやりとした憧れがある。
大阪にずっと居たので、一年中のほとんどは雪と関わりがなく、関わるとしたらスキーに行く時くらいのものだった。
雪…羨ましい…
本場の雪はしんしんと降る。そして、雪が降る夜はあまり人が出ないので、静かになるらしい。
なんて素敵なんだ。安いアパートの二重窓から、普段より静かな街を見てみたい。コーヒーでも飲みながら、白い世界をぼんやりと眺めたい。
車が走る部分だけ除雪されて、アスファルトの灰色が見えているのだろう。それも好きだ。
屋根の上にこんもりと載っている雪もかわいい。雪に残されている人の足跡も素敵だ。
雪国暮らしだったら猫と住んでいるかもしれない。なんとなく。猫がいたら、こたつは猫のものになってしまうだろう。でも、こたつはゆずってあげよう。
あとは、子供ができたら、過剰なくらいの耐寒服を着せてあげたい。もこもこの子供が白い世界を歩いているなんて絶対かわいい。
このnoteの画像みたいなの素敵だ。親の愛を身にまとっている子供。少し可愛いぽんぽんがついた帽子をあげる、愛だな。
学校の帰り、友達と頬を赤くしながら帰ってくる子供たち。温かいココアとか用意しておいてあげるのだ。
以前、長野県に住んでいたことがあった。その時は良かった。年に2,3度くらいだけドカ雪が降る。
降ってしまうと仕事にならないので会社のみんなで雪かきをする。
午前中で雪が溶けることがほとんど。だから、昼からは仕事。
ただ、本当に時々、夜に雪が降ることがあった。
その夜は本当に素敵だった。
高速道路の近くのでいつもは騒がしいマンションが、雪の通行止めでしん、としている。
雨より音がしない。でも外を見ると大きな粒がふわふわと落ちてきている。なんて素敵!駐車場では自分の車が埋もれていっている。
雪ふるなかを車で走ったときも、不思議だった。
ふわふわと風に舞う雪の粒、その中に突っ込んでいく。雪がガラスに当たってふわふわと舞う。
それがとても不思議なのだ!重力がなくなってしまったような景色だった。初めて観た友人は酔っていた。
はあ、、、
雪国住みたいなあ。
ただ、人生の方向性が1つ決まった気がする。うつになってからどこそこに住みたい!とかはなかったので、とっても嬉しい。

