いつから毎回「もうちょっと価値あると思うんだけどなぁ」と思いながら、ブックオフで小銭をもらっている気がする。ただ、自己啓発本はなんの後ろめたさもなく売れる。なんの違いだろう。
一応、売りに出す本は自分には思い出もある、少し大切な本たち。数千円になると思いウキウキで売りに出すのだが、世間的にはもうその本たちの旬が過ぎている。よくて200円くらいでの買取だ。
今回は困窮を極めていたので、家にあった自己啓発本をすべて持っていくことにした。自己啓発はなんだかんだ高値で買い取ってくれることも多いやろな。グフフ。という下心つきで。
紙袋にまとめると、合計で10冊くらいになった。
「あなたはこのために生まれてきた!」「転職の思考法」「やりたいことの見つけ方!」「仕事で折れない思考法」…背表紙に踊る文字たちを眺めて、思わず笑ってしまった。
この本の数だけ救いを求めていたつらい時期があったのだな。自己啓発本10冊分のつらさだ。いまになっては親心のように、過去の自分を慰めてやることができた。
菩薩や天皇レベルなら
自己啓発本、わかってはいたけど、なんの救いにもならなかったな。私自身がそういう本を読むタイプではなかったから、本に助けを求めるなんてよっぽど苦しかったのだろう。
ありがたい言葉を書いているのはたいてい成功者だ。菩薩や天皇クラスの人が書いた言葉ならありがたく価値があるだろうが、よく知らない人が人生論を語っているだけでは…と今になって思う。
結局、タイトルに釣られて、悩みを持つ一般人にまで届いてしまうのが自己啓発本ビジネスの怖いところだ。私もその被害者だった。
それでも自己啓発本を処分できたのは大きな区切りになった。なんだ本にすがらないとダメだった時期がようやく終わったのだと、すっきりした気持ちになった。
本には救いは求めない。物語だけあればいいです。
あと、自分の人生は自分で歩んで、めちゃくちゃ尖った人生にしてやる…というスタンスにすることにした。ざまあみろ。
自己啓発本を探していたときは、人が人生決めてくれると思ってたんだなぁ。たぶん。
【あとがき】
chatGPTが推敲してくれるっていうから頼んだらAIっぽい文章にされちゃったよ〜〜〜とほほ〜〜〜〜!!!!

